眠りの森の住人

自由帳

森の中、巨大なユーカリの木の下にある静かな村では、誰もがゆっくりと動いていた。

ここでは時間が他の場所とは違うリズムで流れているように感じられた。
村の住人たちは、皆、目を閉じ、夢の中を彷徨っているかのようだった。

その村に住む少年トトは、いつも不思議に思っていた。

「どうしてみんなこんなに眠っているんだろう?」

村の大人たちは一日中、木陰でうたた寝をし、時折目を覚ますときだけ、ふわりと笑みを浮かべる。
彼らは仕事をしているわけでもなく、特に何かを心配するでもない。
ただ、夢の中で生きているように見えた。

「夢の中で何が起こってるんだろう?」

トトは時々そんな風に考えたが、誰もその問いに答えようとはしなかった。
ある日、彼は眠っている村の大人たちを見つめ、決心した。

「僕も夢を見てみよう。」

そう言って、彼はユーカリの木の下で横になり、ゆっくりとまぶたを閉じた。

目を閉じると、村の大人たちの夢が広がっていった。
そこには、広大なユーカリの森と、ゆったりと時間が流れる世界が広がっていた。
鳥のさえずりや、そよ風が木々を揺らす音が聞こえ、村の住人たちはその夢の中でゆっくりと過ごしている。

「ここが彼らの世界なんだ」

と、トトは感じた。

目を覚ましたとき、トトはかすかな満足感に包まれていた。

「あの夢の中で、みんなが幸せに生きているのかもしれない」

と彼は思った。
村は相変わらず静かで、大人たちは相変わらず眠っていたが、その静けさが心地よく思えた。

「僕も、もう少しここで眠ってみようかな」

トトはユーカリの木を見上げながら再び目を閉じ、静かな夢の中へと戻っていった。


コアラの眠り

コアラは一日に約18〜22時間を寝て過ごすらしいです。
彼らの主な食事であるユーカリの葉は低カロリーで消化が難しいため、体力を節約するために長い時間を眠っているとか。
コアラにとって、眠りこそが生き延びるための重要な活動なのかもしれません。

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